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キャッチャーというポジションの魅力!

2020.02.28

私は8歳から野球をはじめ、53歳になった今もなお、この競技を通じて勉強させられることがある。そして、その中でもキャッチャーというポジションに魅せられた一人である。

当時、なぜか結構早い段階でキャッチャーをさせられた。なぜ?というより、やっぱりが正解かもしれない。

私と同世代(1960年代生まれ)の方は、簡単に想像できると思いますが、がっちりした体格、いやストレートにいうと太った子は、キャッチャーという時代。

当時、少しばかり太り気味であった私はそこそこ肩が強かったこともあり、すぐポジションが決まった。

ピッチャーやサードといったポジションと比べると圧倒的に子供には人気のないポジションだった。

今は人気があるのか???

人気のあるなしはともかくとして、私はこのポジションから野球を始めることになったことに感謝している。

本当にラッキーだった!

始めた当時は、見た目は地味(マスクやプロテクター・レガースを付けて)で、重たくて動きにくい。打順が回ってくるたびにこの道具たちをつけたり、外したり。実に面倒くさい作業だった。好きになれなかった、、、

しかし、いつの頃からか物凄く楽しくなっていく。その面倒くさい作業ですら、攻撃から守備へ、守備から攻撃へ、頭を切り替える大切な時間だと、後に気づかされる。

思い返してみると楽しいことが幾つも湧き出てくる。その一部を紹介すると以下のようになる。

○ピッチャーが必死で投げるボールをミットの芯で取ると乾いた音がして気持ちがいい!

ピッチャーも気持ちよくなる。でも、芯を外すと音がせず、ピッチャーに申し訳ない気持ちになる。

だから、芯で取る練習をする。練習するとその確率があがる。プチ達成感を味わう。練習は裏切らない!

そして、このことでいうと最高の瞬間は、ピンチの状況下でストライクかボールか際どいコースに投げられた投球をミットの芯で捕球し、「パーン」甲高い音と共に背後から「ストライクスリー」のコール。

捕球した格好でコンマ何秒か静止する。至極の瞬間である。

社会人で言うと、研修を終えて実戦が始まり、結果が出たイメージでしょうか。

野球あるあるなのだが、全く同じコースに投げられた球でもキャッチャーが芯を外してとると「プス」「バス」という何とも情けない音が鳴り、挙句に「ボール」とコールされる。

その後、ヒットやホームランを打たれて、点数を取られるなんていう経験を何度したことか、、、

研修不足、日頃のトレーニング不足、経験不足でキャンセルや失注する瞬間でしょうか、、、

だから今でも試合前のキャッチボール時から芯で取ることを心がけている。基本をおろそかにしない。

余談ですが、現在ゲーム前のキャッチボールの相手はもっぱらT君とだ。彼とのキャッチボールは本当に楽しい。

50歳を過ぎた大人が信じられないと思うかもしれないが、相当楽しい!子供のように楽しんでいる二人なのである!

キャッチャーがサインを出さないと試合は始まらないが正解!

「野球はピッチャーがボールを投げないと始まらないんだ。だから腹くくってど真ん中に投げろ!」なんて。昔は良く言われたものです。

その通り、試合開始の合図と共にピッチャーが第一球目を投げてスタートするのですが、その前にキャッチャーがサインを出して、投げる球を決めて始まりだします。

1試合約100球~130球、互いのピッチャーが投げるのですが、そのすべてはキャッチャーからのサインです。

このサインを出すときに※多くの情報を整理して、ベストと思われる球種・コース・高さを選択します。時には、そのサインにピッチャーは首を振ります。

※多くの情報(投手の調子、バッターの特徴、試合状況・点差・イニング・アウトカウント・打順等、相手チームの攻撃オプション、他)

サインを決めるこの瞬間は、18.44mあるピッチャーキャッチャー間で無言の会話が行われます。方針を決める瞬間です。攻める・守る・様子を見る、結論が出ない時はタイムを取ってマウンドで会議です。

そして、出した結論(どちらかが自分の意見を取り下げる、又は、積極的合意になるケース)で投球。結果、抑えたり、ヒットを打たれたり。ベンチに戻ってから再び軽くコミュニケーションをとり、次回に活かす。放置してはいけない。コミュニケーションはなるべく早く。

良い結果が出た時はまだ良いが、悪い結果が出た時は、なるべく早くコミュニケーションをとらないと関係性が難しくなっていく。上司・部下間でも同じようなケースはないだろうか?

そういう意味では、打者一人一人に対してバッテリーはPDCAを回している。

○キャッチャーだけが他8人(ピッチャー+内野手+外野手)と相対している!実はもう一人いる、、、

守備についている間、キャッチャーだけは味方の投手・内外野手と向き合って座っている。守備位置全体が見えて、逆に全員から見られている。守備位置に対する指示を出したり、大きな声を出して、元気な姿を見せて、チームを鼓舞する役目もある。

キャッチャーの仕事は、チーム全体を見渡し、戦略(サイン)を考え、自らの言動でメンバーのモチベーションを維持・向上させる。そして、勝利(計画達成)に導いていく。さながら組織で言うチームリーダーの役割であろう。

そして、もう一つ大事な仕事がある。

もう一人、キャッチャーと同じ方向を見ている人(審判=主審)とのコミュニケーションだ。その日の審判のストライクゾーンや特性をなるべく早く理解する。その為のコミュニケーションをキャッチングや会話を通じて行う。

野球のストライクゾーンは明確に定義されているが、実際にジャッジするのは生身の人間だ。人によって少しづつ違うのだ。これを十分理解した上でキャッチャーとして良い印象をもってもらうことも大事な仕事なのである。

仕事上、コンペチターと競合になった時、ほぼ同じ条件だったとすると良い印象を持っている方に頼まないだろうか?ストライク・ボールをジャッジするのも、どの会社に仕事を依頼するのかを決めるのも人間である。

実はストライク・ボールの微妙な判定で試合がひっくり返ることは良くある話だ。味方は一人でも多い方が良い。しかも、前述したように1試合100球以上投げるピッチャーの投球が、有利な判定になる努力をするのはチームメイトとしては当然の務めだ。

また、審判とコミュニケーションが取れていると自分がバッターボックスに入った時も有利に働く。審判のジャッジに対する特徴は既に把握している。かつ、コミュニケーションも取れているので際どい投球がボール判定になる、なんてこともある。キャッチャーの冥利である。

自社の状況を理解し、コンペチターを分析し、仕入先やパートナー企業から有利な条件を引き出すようなものだろうか?

試合開始前のブルペンで自軍投手の調子を確認し、ゲームプランを想定し、試合開始。試合が始まると、ブルペンでの調子と全く違った状況になる投手もいる。

それも理解しながら、100球超の投球に対して、自分なりに情報を整理し、1球1球サインを出し、守備位置を確認する。

バッターボックスでの相手打者のスタンスやしぐさを確認する。時には相手ベンチの様子をチェックする必要もある。

1試合終了すると肉体的にも精神的にも相当疲労するポジションだ。だから面白い!

この経験がサラリーマン時代や独立後にも活かされ、また、後に私が投手をすることになった時にもプラスになったのは言うまでもない。

まだまだこのネタで話はできるが、野球に興味がない方にとってはつまらない話になっていると思うので、このあたりで終わりにします。

野村の流儀~人生の教えとなる257の言葉~ 野村克也著

皆さんもご存知の通り、野村克也氏が今月11日にお亡くなりになりました。野球に興味のない方含め、多くの方に愛された方だと思います。私も間違いなくその一人です。

故野村克也氏の著書がどれだけあるのか、ご存知でしょうか?

「野村ノート」「凡人を達人に変える77の心得」「生き残る技術」「野村再生工場ー叱り方、褒め方、教え方」「リーダーとして覚えてほしい事」「負けに不思議の負けなし」「なぜか結果を出す人の理由」「ありがとうを言えなくて」「野村メモ」「明智光秀を語る」「言葉ひとつで、人は変わる」他多数。

こんなに多くの本を出版した元プロ野球選手は、私の知る限りでは野村克也氏だけである。数だけではなく、それ以上に本のタイトルにも驚かされます。

タイトルだけを見ると、野球と結びつかないものが多いのです。野球を通じて、人生を学び、それを後輩たちに残し伝えたい。その思いが、数とタイトルだけでも伝わってくる。

私はまだ3冊しか読んでいませんが、1冊でも多く読みたいと思っています。その3冊から、一部抜粋してご紹介させて頂きます。

「手抜きをしないことこそ、一流選手への条件」

「自分のセールスポイントは何か、その裏側にある欠点は何か。それを自覚しなければ、一流への道は歩けない」

「敵に勝つより、もっと大事なことを忘れてはいけない」と言い続けてきた。「常に自分をレベルアップすることを忘れるな」ということ

「好かれなくても良いから、信頼はされなければならない。嫌われることを恐れている人に、真のリーダーシップは取れない」

「叱り方が信頼を生む」「部下を信じるというのは、リーダーの重要な資質」

私は「選手」ー「野球」=ゼロ になってなってもらいたくない

「大きな舞台になればなるほど、勝負は技術だけにとどまらない。人間そのものの対決になる」

「戦いには、気機(指揮官と兵士の闘志)、地機(天地の利)、事機(組織としてのまとまり)、力機(戦力)の四つがある。その中で最も重視されるのは、気機である。」闘志、やる気があるからこそ、人は大きな目標に向かえる

感じる人間が勝ちを制する。感じないことは罪であり、鈍感は人間最大の悪

チームづくりの基本は、「人材発掘」と「人材育成」である 自己を過大評価した瞬間から、思考の硬直が始まる

うまくいっているときは、周りに人がたくさん集まる。だが、一番大切なのは、どん底の時、誰がそばにいてくれたかや

金を失うは小なり、名誉を失うは大なり。勇気を失うはすべてを失うなり

以上、野村の流儀より

 

常々「仕事を通じて人間的成長を追求する」という事をこころがけてきましたが、「野球を通じて~」「家族を通じて~」「友人知人を通じて~」、その意識があれば何からでも学ぶことが出来る。

意識と時間の使い方で人生が大きく変わっていく。1年では大した差は生まれないが、10年3650日では恐ろしく変わる。50歳を過ぎた今、60歳までの生き方がこれまで以上に大切になると理解できているだけでも幸せなのだろう。

野球経験者で起業を考えている方。弊社が提供している「OA機器 レンタル」「コピー機 レンタル」サービスを是非ご検討ください。野球の話と起業後の経験談がもれなく付いてきます(^^)/

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