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アルバトロス達成!

2020.07.31

偶然か必然か?

2020年6月吉日、三重県桑名市にある東建多度カントリー倶楽部17番ホールで、その奇跡は起こった。決して大袈裟な表現ではないだろう。アマチュアのゴルファーなら誰もが憧れるホールインワン。その何倍も難しいとされる※アルバトロスを友人がやってのけた。

生涯見ることも自身が経験することも考えもしなかったアルバトロス。目の前で20年来の友人が達成!鳥肌が立つとともに狂喜乱舞!あまりにも大きな衝撃にその後の自分のプレーもなんだかソワソワしていた。私がやったわけでもないのに、、、

私だけではなく、同組で回っていた他の友人達もそうだったに違いない。こういう時は案外本人が一番冷静だ、不思議なものだ。次のホール、本人だけがパーであがり、他のメンバーは私も含めボギーとダボ。

偶然か必然か?

本人は「まさか入るとは思わなかった。ラッキーでした。」そう淡々と振り返る。その言葉通り、まさか入ると思っていないわけで、会心のショットを打ち終わった後、グリーン方向にボールが向かっていくのを見届けたあと、彼はボールから目を切っていた。何とも残念な事に、この奇跡の瞬間を本人は見ていなかった。

ラッキーでホールインワンになるケースは、実は良くある話だ。トップ(ミスショット)した球がピンにあたり入ったり、山間コースでは斜面に当たった球が運よくグーリーンに向かって転がってきて入ったり。

しかししかし、ラッキーでアルバトロスは起こらない。まず第一打目をそれなりのボールを打って、飛ばしておく必要がある。まさに「アルバトロス=あほうどり」のように。そして200ヤード前後ある第二打目をティーアップしていない状況から、カップを目指す。ミスショットではまず届かない。アマチュアゴルファーではグリーンに乗せるのも至難の業だ。

必然とは言わないまでも、偶然では入らないことをゴルファーなら分かるはずだ。そして私は断言できる。彼の場合は偶然ではない。彼のゴルフに対する姿勢や向き合い方は、「このアルバトロスは偶然だね」なんてことを思わせない。その練習量や知識を追求する姿に圧倒される。

LINEで連絡を取ると、かなりの確率で「今、練習場にいまーす!」なんてわざわざ写真付きで返信が帰ってくる。彼から連絡があると、「ちょっと雑誌で見たんですけど、、、」「昨日You Tubeを見てて、、、」好きこそ物の上手なれ!まさにこの状況だ。しかも、昨日今日始まった話ではない。必然として腕前もどんどん上達する。

「練習や努力は裏切らない!」を信条とする我々の仲間達の中で、その事を結果として示してくれたことを喜ばずにいられない。本当にありがとうA君。間違いなくこれからの人生においても、多くの時間を共にする仲間のひとりだろう。

お互い20代で知り合ったA君と50代になった今も尚こうして楽しめるゴルフというスポーツにも感謝である!!

※アルバトロス→ゴルフにおけるアルバトロスとは、パーに該当する打数よりも3打以上少なくカップインすること。具体的には、パー5の場合、2打目がカップに入ることを意味します。ちなみにアルバトロスは英語で「アホウドリ」を意味し、「アホウドリ」が翼と風を巧みに利用することで長距離を容易に飛ぶ鳥の一つであることに由来している。また、「アホウドリ」自体も現在では絶滅危惧種に指定されているので、名実ともに滅多にお目にかかれないのである。少しデータは古いが、日本女子プロゴルフツアーでは、1984年以降2011年までの27年間で10回記録されている。多くの女子プロが参戦するツアーで2年~3年に一度しか達成できない偉業である。その確率は、ホールインワンで5000回~15000回に1回程度、アルバトロスは100万回~200万回に1回程度とも言われている。

偉業達成の裏での不運

「ホールインワン保険」という名前を聞いたことがある人も多いと思います。いつ起こるか分からない事故?(ホールインワン)に備えて加入しておく保険です。暗黙のルールというか、業界の慣わしとでも言うのか、ホールインワンを達成した時にキャディさんや仲間たちに対して「御礼」のようなことをする必要があります(絶対ではありませんが)。記念品を渡したり、ホールインワンコンペなどを盛大にするケースもあります。

そういった場合の出費に備えて加入しておくのが、この「ホールインワン保険」になります。その他にも、ゴルフ場や練習場での事故やケガ、ゴルフクラブの盗難などに対する補償も含まれています。最近では「ゴルファー保険」とも言われるようです。

この「ホールインワン保険」の対象には、それよりも難しい(確率の低い)アルバトロスも当然含まれています。万一、ホールインワンやアルバトロスを達成した時、それを証明する目撃者の証言が必要になります。その目撃者の中に同伴プレイヤーは入りません。仲間内で話をでっちあげ、詐欺まがいの行為をする人がいるからです。いわゆる保険金詐欺です。証言者になり得る人は、キャディーさん、ゴルフ場の従業員の方、売店の店員さん、ゴルフ場内に出入りする造園業者さんや工事業者さん。前後の組でのプレーヤーさん等々です。一番可能性が高いのはなんといってもキャディーさんでしょう。

ですが、近頃はキャディーさんなしのセルフプレーを楽しむ人達も増え、折角のホールインワンを証明する目撃者がいなく、泣く泣くお祝い金(保険金数十万)を諦めるケースも。このようなことを防ぐために、ショートホールではスマホで動画を撮影するなんて方もいる様です。

今回のアルバトロスは、どうだったか?

残念な事にセルフプレーで偶然の目撃者も現れず、ロングホールの第二打を動画で撮る訳もなく、諦めることに。今回のゴルフ場をセルフプレーで予約したのが、アルバトロスを達成した本人A君だったので、誰に当たるわけにもいかず(-_-;)。流石にこの大偉業を何もなかったかのように過ごすわけにはいかず、同伴者で夕食をご馳走することに。この食事会は、それはもう盛り上がりました!

今後またこのメンバーでプレーするときは、必ずキャディさんを付けようという事になりました。もし、キャディさんが付かない時は、少なくともショートホールだけは動画を取ることになろうかと、、、備えあれば憂いなし!

あれから約ひと月。浮かれることなく、時間ができると練習をしている彼を見ていると、遠くない将来「ホールインワン!」を達成するだろう。出来ることなら同じ組でプレーしているときに起こってほしいものだ。

ゴルフというスポーツをどう理解するか?

「仕事を通じて人間的成長を追求する!」私が信条としているフレーズであるが、この”仕事”の部分は、ゴルフ・野球・家族や仲間といった言葉に置き換えることも出来る。

「ゴルフを通じて人間的成長を追求する!」

ゴルフというスポーツは、相手がいないスポーツである。野球を続けてきた私は、そう思ってゴルフを始めていた。野球の場合、例えばバッター、相手投手に素晴らしいピッチングをされると手も足も出ないなんてことはよくある。プロ野球でも見逃しの三振をする打者をよく見る。まさに相手によって結果が大きく左右されるスポーツである。

ゴルフには相手は存在しない。確かに相手はいない。自分自身でスコアを上げていくスポーツだ。相手に邪魔されることもなければ、攻撃されることもない。

言い換えれば、言い訳を許さないスポーツである。結果は全て自分の責任。テーショットを左右に曲げるのも、セカンドショットでダフッたり、トップししたりするのも全て自己責任。

一方でそのミスの原因は解明されている。学ぼうと思えば、幾通りもあるミスの原因を理解することは可能だ。理解できれば、あとはそれを改善する方法を見つければいい。これも自分より上手な方、本、You Tubeなどから教わることは出来る。

改善方法が分かれば、あとは実践(練習)するのみである。そして、欠点が治ったか、伸ばしたい部分が上達したか、結果を確認する為にラウンドし、チェックする。そして、また新しい欠点が見つかれば、それを改善する。その繰り返しである。

正にPDCAを回している。この作業を根気よくこなしていくとスコア(業績)はアップする。この時に大事なのは、どこを目指していくのか?ということだろう。ゴルフで例えるなら、シングルプレーヤー、90切り、100切り、飛距離250ヤード等々。会社で例えるなら、年商・営業利益率やROA(総資産利益率)といった指標か。到達点を明確にしておくことが重要だろう。モチベーションの維持やスピードUPに繋がるからである。

そして、ゴルフは相手のいないスポーツではなく、明確にいる。それは、自分自身だ。PDCAを回していくということは、目標設定し、計画を立てて、行動し、経過観察する。そして、次に向かう。これを行うのは自分自身だ。そして、現場でのラウンド中にプレッシャーに負けないメンタリティーを強化するのも自分自身で行わなければならない。

企業も同じだろう。業界動向やコンペチターに対する意識を持ちつつ、自社内に存在する問題を一つずつ改善していくことが肝要であろう。


 

人は1年でできることを過大評価し、10年でできることを過小評価する!

アメリカの名コーチである、アンソニー・ロビンス氏の言葉ですが、私が大好きなフレーズの一つです。ゴルフを含め、あらゆるスポーツや趣味や勉強や仕事。やり始めの上達度合いは、早いものですが、どこかで壁にぶつかります。そこで諦めるか、諦めないか。ゴルフもある程度上達すると、そこから先はなかなか難しい。ですが、PDCAを回していると着実に少しずつですが上達します。少しずつとは、年間アベレージスコアで0,5~1打程度でしょう。それでも、10年経つと5打~10打縮まる訳です。アベレージ100だった人が90に!90だった人が80に。これをどう考えるかです。この過程は、試行錯誤の連続ですが、それを楽しめるようになると、確実に地力がついてきます。逆にいうと、何もしていないのにある日突然上達したり、力がついたりしない。何事においても同じである。人生もゴルフも「山あり谷あり」。山も谷も経験することで人生やゴルフにも深みが出てくるのだと思います。

名古屋に戻ってきてアッという間に2年が過ぎ、8年後どこにいたいのか?ある程度明確になりつつある今、出来ることを着実に進めていきたいと思います。1日1日の積み重ねが3650日後の自分や会社を創っていることは間違いない。1年で平均アベレージを0,5打縮めるかのように。

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